ごあいさつ

東日本大震災から9か月。日本が復興の険しい道のりをどのように歩むのかを見つめるために、世界のドキュメンタリー制作者が日本との共同制作を模索しています。一方、日本のドキュメンタリー制作者はこうした動きにどう応え世界に向けて何をどのように発信するかが厳しく問われています。

東京TVフォーラムは制作者自らがこうした問題への答えを求めて企画したものです。日本製コンテンツの国際展開の促進が求められて久しくなりますが、完成番組を販売するだけではこうした課題に応えるには限度があります。国境を越えてテレビ番組を世界に広めるために最も有効な手段の一つが国際共同制作です。

欧米諸国だけではなくアジア各国にもこうした認識が広まり、ドキュメンタリーの国際共同制作をめざす公開提案会議ともいうべきピッチング・セッションが各国で開催されるようになってきました。

東京TVフォーラムは、世界の主要テレビ局の提案採択権をもつプロデューサーたちを招聘し、シンポジウム、ピッチング・セッション、ワークショップの3本立てで実施されます。日本のドキュメンタリー制作者にとって、国際共同制作の最新状況を知り、自らの提案で世界にチャレンジし、実現のための道筋を学ぶための絶好の機会となることでしょう。

1本でも多くの提案が採択されて具体的な共同制作に結びつき、日本からのコンテンツ発信の強化につながることを祈っています。

東京TVフォーラム実行委員会委員長
天城靱彦